私が静岡県西部で暮らしたのは、幼稚園の年長から小学校の6年生までの、ちょうど6年間だった。
林間学校、遠足、社会科見学、水泳大会、運動会、修学旅行、音楽会、そして持久走大会……
季節ごとに訪れる学校行事の数々に、胸が高鳴った。あの頃の私は、いつもその日を待ちきれない思いで過ごしていた。前の晩には準備を何度も確かめ、眠れないまま布団の中でその日を思い描いていたものだ。あのわくわくとした気持ちは、今でもはっきりと思い出すことができる。
学級担任やクラスメイトとの出会いがあり、別れもあった。
日々の中で、たくさんのことを学び、心から笑い、ときには悔しさや寂しさに涙をこぼすこともあった。
休日には、同級生とその家族とともに出かけることもしばしばあった。
まぶしい陽射しのもとで泳いだ、弁天島海水浴場の夏。
阿多古川のほとりで、バーベキューコンロを囲みながら過ごした、あののどかなひととき。
遊園地パルパル(浜名湖パルパル)では、ジェットコースターに乗って声をあげて笑い合い、
はままつフラワーパークでは、咲き誇る花々の中を、のんびりと歩いた記憶が残っている。
また、今でも忘れられないのが、毎年のように家族で出かけた「はままつまつり」のことだ。
昼間には、中田島砂丘で繰り広げられる凧合戦を、両親に手を引かれて観に行った。
大空で競い合う大凧たちが、風を切って舞い上がる様子は、子ども心に強く焼き付いている。
地面に響くラッパの音と、凧糸を引き合う男たちの掛け声が、砂丘の風と混ざり合って、胸を熱くした。
日が暮れると、街は一変する。
煌びやかな御殿屋台の引き回しと、町ごとの熱気あふれる練り……
きらめく提灯の灯りと、華やかなお囃子の音に心が踊り、夢中でその光景を追いかけていた。
まつりの高揚感に包まれたあの夜の記憶は、今も私の中で鮮明に息づいている。
何気ない日常が、あの頃の私には確かにあった。
それらは、今振り返ると、人生のなかでもとびきりまばゆい、かけがえのない宝物である。
そして今、ふとした瞬間に思い出すのは、
あの有意義な時間をともに過ごしたクラスメイトたちの面影……。
彼らは今、どこで、どんな日々を送っているのだろうか。
答えの出ない問いを胸に抱えながら、私は今日もまた、静かにあの6年間を想う。

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